日本人にとって非常に馴染みのある「お米」。
お米には白ごはんとしての食べ方だけでなくさまざまな活用方法があり、さまざまな効能も期待されます。
今回はお米マイスターの称号を持つジャパレボスタッフ荻野が、お米の良さやこだわる理由について語ります。
ー日本の伝統的な食事が健康的
私は大学で栄養学を専攻していました。
アメリカのサプリメントやオーガニック食品は日本より進化していたので、手軽に健康的になれるものがないかと現地に探しにいきました。
ですが実際現地に行くと、万人にとって健康的と言えない食生活が根付いており驚きました。富裕層の方は食材を調達する場所を選んで、自分に合った健康的な食生活を送ることが可能ですが、貧困層の方はハンバーガー等の方が低価格で手に入り易いため、生活習慣病に罹る方が多い事に衝撃を受けました。
アメリカ現地の食生活を実際に見た事で、日本の伝統的な食生活の素晴らしさに改めて気づかされました。
ー日本人にとって大切なお米
日本には昔から「一汁三菜」という言葉があります。この言葉に「米」という存在はどこにもありませんが、きっとお米とお味噌汁とおかずが並べられた図をイメージされたかと思います。それだけ日本人にとってお米とは潜在意識の中に植え付けられたなくてはならないものとなっているのです。
貧富の差など関係なく、きっと日本人なら誰もが食べたことのあるお米。
比較的手に入り易く、栄養価も高くて美味しい。
ごはんとして食べるだけではなくて、他にも様々な食べ方があるのもお米の魅力です。
糠漬けや糀、酒粕、日本酒などの発酵食品もお米でできています。糀を作る菌は「アスペルギルスオリゼ」と言われ、日本の国菌として知られています。この菌がお米と組み合わさる事でお醤油やお味噌などの和食に欠かせない調味料が出来上がります。最近は腸活などにもいいと言われて糀を使った甘酒や糀調味料が注目されていますよね。
ー私のお米中心の生活
お家ではより美味しくご飯を食べるためにお鍋でご飯を炊くことが多いです。炊飯器で炊くよりもお鍋で炊いた方が時短にもなるのでご飯鍋は重宝しています。特に気に入っているのが、岩鋳南部鉄器のご飯鍋です。熱伝導率がいいのでムラなく炊き上がり、パリッとしたおこげがべちゃつくことなくできます。
ごはんの他にも毎日糀を取り入れる事で腸活に役立てています。甘酒や糀調味料は買うより自分で作った方がコストパフォーマンスがいいです。醤油麹や塩麹は勿論、トマト麹やレモン麹など様々な麹調味料を作っています。お肉やお魚を漬け込んで焼くと、酵素の力で驚くほど柔らかく仕上がるし、旨味のある味付けになります。麹調味料だけで充分美味しい料理ができるので、おうちにソースやタレなどの既製品の瓶が殆どなくなりました。
その他、糠漬けは常にあります。野田琺瑯の糠漬け美人の入れ物は冷蔵庫にも入るサイズで糠床臭くならなくてとても便利です。お米で出来た日本酒もよく飲みますが、そのアテにも最高です(笑)
ーお米を通してこれからも
日本人である私の食生活の基盤はお米の上に成り立っています。お米のことを知れば知るほど和食の奥深さを感じて、一生勉強だなと思わせてくれます。
私の好きな言葉は「実るほど頭を垂れる稲穂かな」です。稲の穂は沢山実るほど穂先が低く下がることから謙虚さを表す言葉として使われています。私も稲のように、謙虚さを忘れず真っ直ぐ茎を伸ばし、沢山の実を実らせる人間でありたいと願いながら、毎日お米を通してこれからも学びを深めて行けたらと思っています。