「実はとっても便利で美味しい!へしこの食べ方」


皆さんはへしこというものを食べたり聞いたことはありますか?

へしことは若狭地域や越前海岸沿岸のお魚を糠漬けにした郷土食です。今回はInstagramで「糠漬け男子」として活動される今出健太さんからへしこの魅力についてお伺いしてきました。

これを読んでへしこの食べ方や魅力について知って、是非食べてみて、日本の食文化に触れてみませんか?


ーへしことはどんなものか改めて教えて下さい。


「魚を糠漬けにしたものです。日本海側の京都府や福井県のあたりは昔たくさん鯖が獲れていた時期がありました。冬の間に獲れた鯖を腐らせないようにした保存食がへしこの始まりです。へしこの語源は福井地域の方言で『押し込む・漬け込む』という意味の『へしこむ』だそうですよ!他にも金沢や島根の方でも食べられることもあるそうで、地域によっては鯖ではなくイカを漬けたり、塩分濃度が違ったりと、それぞれ特性があるようです。」

ー方言が語源だったんですね!どんな食べ方をするんですか?へしこの食べ方を教えて下さい。


「元々保存食だったので、毎日楽しめるようにいろんな食べ方があります。一般的なへしこは1年間かけて作られるので、しっかり熟成発酵されているため、生でおさしみとしてや、少し炙って食べたりします。料亭さんなどではお酢で〆て棒鮨にしたりされているところもあるようです。一方HISAMIのへしこは鯖の旨みを引き出し、塩分を抑えるために浅漬けにしているため、塩鯖のように焼いて食べるのがおすすめです。一般的なへしこの食感はヌメっとした印象を受ける方も多いですが、HISAMIのはまだ鯖がフレッシュなので焼いても身がふっくらと焼き上がります。」


ーいろんな食べ方があるんですね!へしこのアレンジ方法を是非教えて下さい。


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へしこ春巻き

〈材料〉

・HISAMIのへしこ 60g

・ズッキーニ   1/3本

・じゃがいも   1/2個

・クリームチーズ 30g

・春巻きの皮   3枚


〈作り方〉

①HISAMIのへしこを適当な包みやすい大きさに切り、

 ズッキーニとジャガイモを細切りにする。

②①とクリームチーズを春巻きの皮で包む。

③熱した油で揚げて、完成!


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ーへしこの魅力について教えて下さい。


「糠漬けと同じように乳酸菌が含まれているので、腸活にも期待できますよね。また少量でもご飯が何杯でもでも食べられるのは魅力です!なので焼いたへしこを冷蔵庫に入れておいて、時間がない時にそれをお茶漬けやおにぎりにしてもいいですし、時短にもなる食材なのでおすすめです。」

ー今出さんにとってへしことはどんなものか教えて下さい。


「へしこはひいおばあちゃんの代から作っており、それを父が受け継いで漬けている姿を物心がついた時から見て育ってお手伝いもしていたため、思い入れのある家族のような存在です。それを今自分が受け継いで作ってるというのも感慨深いです。この家庭に生まれなかったらへしこを知らなかったかもしれないですし、ここに生まれたことに感謝してこの先も、へしこを残していきたいです。」

ー今後、今出さんはどんなことに取り組んでいきたいですか?


私にとって大切な存在であり、日本の素晴らしい食文化であるへしこについて、今後も発信していきたいと思っています。その目的に対する取り組みとして『糠漬け男子』としての活動もあります。最近は私の糠漬けの発信を見て、へしこを知って買ってくれる人も増えてきたので嬉しいです。今後も発信を続けていきたいと思っています。

今出健太(糠漬け男子)

高校卒業後、製菓専門学校入卒し、東京のケーキ屋やカフェにて働き、実家のへしこ工房HISAMIでへしこ作りをしています。


HISAMIホームページ:https://onl.tw/phvU876